魔法少女まどか☆マギカ 第8話のラストで美樹さやかが魔女化する直前のシーン。
自らをあざ笑うかのような表情と、シャフ度のインパクトで多数のネタコラを生んだ、まどマギを見たことがあるものなら誰もが忘れられないだろう。公式の「心に残ったセリフ」ランキングでも2位になっている。
最初に見た時は、多用されてるシャフ度演出の1つだと思っていて、「ちょっとオーバーアクションだなぁ、だからネタにされるんだよ。コミックの方はおとなしいのに」と感じていた。
しかし、何度か見ているうちに、例のネタ表情の少し前にすごく悲しそうな表情を一瞬だけ見せることに気付いた。注意して見ないとなかなか気付かない、本当に一瞬。
まるで、本当は声を上げて泣きたいのに、最後まで無理矢理おどけて見せようとしているような感じ。
よく考えたら、さやかは1話で最初に出てきたときから、明るくて、活発で、悩みなんて笑って吹き飛ばしてしまいそうな子だった。でも、実際はすごく繊細で傷つきやすかった。
想いを寄せる人のために後戻りのできない死の契約を受け入れた時も、表面上は明るくふるまっているものの、内心は不安で押しつぶされそうだった。
仁美の「大切な話」を聞いた後の気持ちも、今は痛いほどよくわかる。まあ、私はこんな体でも抱きしめてともキスしてとも言えるけど、それはもう28歳のおb…お姉さんだからであって、中学2年生の少女にそれを求めるのは酷ってものよ。
そして、無理して明るく振る舞うのも限界になり、心(魂)も体(まあ、魔法少女の場合、こっちは心が元気なら「直せる(誤字じゃない)」んだけど)もぼろぼろになっていき、限界を迎える。
しかし、最期のその瞬間まで、元気で明るく振る舞おうとして、ちょっとした失敗をやらかした時の「てへ、やっちゃいました」というノリを必死で演じようとした結果があの表情なのかもしれない。
…と、ここまで書いて私ももう限界。最初にあのシーンを思い出してちょっと泣いて、記事書き始めてまたちょっと泣いて、次の段落に進んでまた泣いて。むしろなんで今まで気付けなかったのか。
でも、兆候自体は私に変化が起き始めた今年の7/19以前からあった。
昨年の劇場版(総集編)の3回目ぐらいの鑑賞のとき、まどほむ以外の心境にも注目して見ていたらすごく泣けた。
あの時はその理由がよくわからなくて、やっぱりまどマギって素晴らしいなぁ程度にしか考えてなかったんだけど、多分もう本当の自分が殻から出たくてたまらなかったんだろうなぁ。
それにしても、まどマギは見れば見るほど味が出るね。ガムやスルメでもここまではないってほど。また本編を通しで見たいんだけど、劇場版BDでも5時間ぐらいは余裕でかかるからなぁ。時間止めてよほむほむ~(ぉ)。
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