VAIO Pro 11でIRSTを消したらどうなる?

どうもWindows 8.1+Intel Rapid Storage Technology(IRST)+Daemon Tools Lite(DT)の相性が良くないらしく、iaStorA.sysがBSODを起こしてしまう。
DTをどうしても使いたかったので、IRSTなしでもなんとか動作しないかと思ってアンインストールしてみたところ、問題なく動作している。

では何の影響もないのかというとそんなこともなく、やはりSSDアクセスが遅くなってる気がする。
いったいどの程度遅くなっているのか、CrystalDiskMarkでベンチマークをとってみた。

CrystalDiskMarkのバージョンは3.0.2f(2013/3/31)。使用したのはx64版。
サイズは4000MB(4,000,000,000バイト)で3回。


IRST1L.png
IRST2L.png

シーケンシャルアクセスのほうは許容範囲だと思う。実際、400~500MB/sで1秒ちょっと読めばCD1枚分ぐらいのデータが読み込めるわけで、それほど大量のデータを使うアプリなんてのがまずない。
ランダムも、Readのほうはそれほど落ちていない。問題はWrite。
おそらくIRSTはライトキャッシュの工夫やら独自の制御で大幅に書き込み速度を上げてるんだと思うけど、それがなくなったことで4Kランダムライトがかなり落ち込んでる。

しかし、気になるのは数値よりも「実際に体感として影響が出ているのか」ということだけど、起動・終了に少し時間がかかるようになったかな?気のせいかな?といった程度で、それほど極端な不快感は感じない。
そもそも、購入当初からエクスプローラを開いたときなどに引っかかっていたし(VAIO Pro 11が原因なのか、我が家の環境が原因なのかは不明)、Deamon Tools LiteでのBSODは頻度こそ低かったけどWindows 8.1にアップデートする前から起きていたので、むしろ多少遅くなっても安定した今のほうが快適。

本来、IRSTが必須なのは「IntelチップでRAID機能を使用している」場合ぐらい。
昔はAHCIモードで動かすのにも必要だったらしいけど、今見たら「標準 SATA AHCI コントローラー」というMS純正のAHCIドライバが当たっていた。

ちなみに手持ちの他PCだと、「Fen」ことVAIO Z11はDaemon Tools Liteを使っている上に、内部的にIntelチップでRAID 0を組んでいるのでIRSTをアンインストールすることもできない。つまり8.1に上げられない(そもそもプリインが7だし、8にするつもりもないけど)。